叙位叙勲 御逝去から御披露の流れ

このたび先生の御逝去に接せられ、中心よりお悔やみ申し上げます。同時に、天皇陛下より叙位、叙勲の授与という御栄誉に対する感激が重なり、弔事と慶事が重複するわけですから、戸惑われることも誠に無理からぬことと存じます。誠に僭越ではございますが長年の経験に基づき、叙位叙勲の御披露、御挨拶と御法事、水引、表書き等につきまして記しますので、御参考になさって頂きますれば光栄でございます。

叙位も叙勲も生前授与

叙位も死亡叙勲も国家又は公共に対し功労のあった方に授与されるものですが、授与の形はどこまでも生前の日付での授与ということであります。すなわち生前の最後の日付をもって授与されるわけであります。生前の功労を偲ぶとともに、丁重に追悼する我が国ならではの美徳をここにみることができます。故人の生前を飾る最後のものとして御遺族様や周囲の人々にとって悲しみのうちにも一つの安らぎをそこにお求めになることがおできになるのではないかと存じます。

閣議決定・上奏・裁可

叙位、叙勲の伝達は、御逝去の日から30日以内に閣議決定、上奏、天皇陛下の御裁可の手続きを完了しなければならないことになっております。すなわち御逝去の日から30日以内に決定しご遺族様に伝達することになっている訳です。閣議は通常では毎週火曜日と金曜日に開かられ、閣議決定されます。

位記・勲記・勲章の伝達と受理

上記のごとく手続きが完了いたしますと本省又は地方自治体の栄典部署よりご遺族様に伝達されるわけですが、前に申し述べましたように30日以内に手続きは完了し30日以内にご遺族様に伝達する決まりになっておりますが、実状はそのようになっておりません。事務処理上の問題であろうと存じますが最も早い方で30日、最も遅い方ですと70日位経て伝達受理の運びになるとお考えになって下さい。大体45日位経ての伝達受理が平均的な日数であります。叙位には位記、叙勲には勲記と勲章が授与されます。

勲記・勲章・位記を額装する

勲章・位階は先生の生前のご功績に対する国家栄典であるとともに、天皇陛下から頂ける栄誉ですので、受章されたことはなるべく多くの方にお知らせするべきとされています。御謙遜の気持ちから勲記・勲章・位記を筒やケースに入れたまましまっておくというのは、せっかくの国家栄典を軽んじるのみならず、天皇陛下からの授かり物を死蔵することになってしまいます。
頂かれた勲章・位階は汚れや破損を防ぐため必ず額装し、区切りのご法要をお済ませになるまでの間は床の間などお近くに飾られ、しかるのち神棚に準じる扱いで高い位置に掲げられることをおすすめいたします。

銀座明倫館の勲記・勲章・位記一体額

銀座明倫館ホームページにて勲記・勲章・位記一体額をお買い上げいただくと、高級組み立て式額立てを無料サービス

組み立て式額立て

銀座明倫館の勲記・勲章・位記一体額を叙勲ショップまたはホームページお問い合わせフォームよりお申し込みいただくと、床の間・お仏壇の傍・祭壇など、勲章をお手元で飾られる際にお使いいただける高級組み立て式額立て(大)標準価格¥4,536(税込)を、無料にて額縁と一緒にお届けします。
※対象商品は下記の一体額限定とさせて頂きます。ご了承下さい。

香典返しと叙位、叙勲の御披露を一緒になさる場合

香典返しと叙位、叙勲の御披露を一緒になさる場合は仏式では忌明けの七七日忌(四十九日・満中陰)神式では五十日祭に行うことが正式とされておりますが、昨今においては当日返しも結構ございますし、前述のごとく七七日忌までに伝達受理が間に合わないとか、時間的に、無理があることが十分考えられますので香典返しが主となり叙位、叙勲の御披露は従となりますので御挨拶文と包装、表書きは下図のようになります。

御挨拶文

御挨拶文 謹啓 御尊家皆々様には益々御清祥の御事とお慶び申し上げます 先般山本一夫儀永眠の際には御懇篤なる御弔詞を賜り且御鄭重なる御供物を辱うし御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます 扨て私事で恐縮に存じますが図らずも故山本一夫儀 年 月 日閣議決定と天皇陛下の御裁可を賜り 正七位瑞宝双光章 拝受の栄誉に浴しました 故人はもとより遺族としても身に余る光栄と感激致しております これも故人存命中皆様方の温い御指導御支援の賜と衷心より感謝致して厚く御礼申し上げます 本日 正寿院釋淨圓信士 七七日忌の法要を相営みました聊か追善の微意を表し心ばかりの品をお贈りしましたので御受納下さいますよう御願い申し上げます 先ずは略儀ながら書中を以って謹んで御挨拶申し上げます
敬具 年 月 日 山本京子 拡大表示

包装 表書き

包装・表書き

叙位・叙勲の御披露を四十九日以降になさる場合

叙位、叙勲の御披露は一切の仏事をとどこおりなく終えられる忌明けの四十九日以降の良き節目を選び御披露なさるのが普通です。叙位、叙勲の御披露は慶事として御披露なさるのが御栄誉に最もふさわしく、時間的にも御無理がないかと存じます。弊社の経験からも事実そのようになさる方が多うございます。この場合には御挨拶文、包装、表書きは下図の様になります。

御挨拶文 書式(1)

御挨拶文 謹啓 御尊家皆々様には益々御清祥の御事とお慶び申し上げます 先般山本一夫儀永眠の際には御懇篤なる御弔詞を賜り且御鄭重なる御供物を辱うし御厚情の程誠に有難く厚く御礼申し上げます 扨て私事で恐縮に存じますが図らずも 故山本一夫儀 年 月 日閣議決定と天皇陛下の御裁可を賜り正七位瑞宝双光章 拝受の栄誉に浴しました 故人はもとより遺族としても身に余る光栄と感激致しております これも故人存命中皆様方の温い御指導御支援の賜と衷心より感謝致して厚く御礼申し上げます つきましては心ばかりの品を御贈り申し上げましたので何卒御受納下さいますよう御願い申し上げます 先ずは略儀ながら書中を以って謹んで御挨拶申し上げます 敬具 年 月 日 山本京子 拡大表示

包装 表書き

包装・表書き

銀座明倫館特製額

「勲記・勲章額」「褒章の記・褒章額」「記念写真額」「位記額」など各専門額などに加えて、様々な材質の物を取り揃えております。
以下はほんの一例です。

銀座明倫館推奨額 勲記・勲章・位記一体型額(本紫檀)
銀座明倫館推奨額 勲記・勲章・位記一体型額(ヨーロピアンチェリー/群青)
銀座明倫館推奨額 勲記・勲章・位記一体型額(ヨーロピアンチェリー/紺揉)
銀座明倫館推奨額 勲記・勲章・位記一体型額(桜マホガニー/緑揉)
銀座明倫館推奨額 勲記・勲章・位記一体型額(ヨーロピアンチェリー黒/群青)