褒章

褒章とは

褒章は、勲章と同様、国家又は公共に対して功績のあった方を称えるためのものですが、勲章が受章する人のそれまでの全部の功績をみて授与されるのに対して、褒章は受章する人のいくつかある功績のうちの一つに着目して、それを称えるものです。 分野別に、紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章の6種類があります。お馴染みの深いところでは、芸術的分野への貢献を称え、長きにわたり舞台・映画などで活躍される方が紫綬褒章を受章されます。春と秋毎回約700名の方が受章されます。 叙勲の受章者数とくらべますと、かなり少ない受章者数となります。

褒章で表彰すべき功績と勲章で表彰すべき功績が重なる場合があり、一人の人に対して勲章と褒章の両方が贈られることがあります。一つの功績で褒章を贈られ、次にある程度年月を経てからその方の全ての功績を表彰するため、勲章が贈られることはあります。

褒章受章に際しては、皇居に参内して天皇陛下に拝謁する機会があります。

受章される方の年齢で最も多いのは、60代です。

褒章の種類

紅綬褒章(こうじゅほうしょう)

紅綬褒章(こうじゅほうしょう)

自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方に授与されます。

緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)

緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)

自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる方に授与されます。

黄綬褒章(おうじゅほうしょう)

黄綬褒章(おうじゅほうしょう)

業務に精励し衆民の模範である方に授与されます。

紫綬褒章(しじゅほうしょう)

紫綬褒章(しじゅほうしょう)

学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい方に授与されます。

藍綬褒章(らんじゅほうしょう)

藍綬褒章(らんじゅほうしょう)

公衆の利益を興した方又は公同の事務に尽力した方に授与されます。。

紺綬褒章(こんじゅほうしょう)

紺綬褒章(こんじゅほうしょう)

公益のため私財を寄付した方等に授与されます。

飾版(しょくはん)

飾版(しょくはん)

既に褒章を授与された方に更に同種の褒章を授与すべき場合に授与されます。